複数の手法を組み合わせた製造工場の点検
工場を訪問して衛生環境や製造工程を確認し、取引先と共に改善を図ります
発売中の商品で想定される原材料や製造面のリスクに応じて、工場を実際に点検します。工場内で防虫等に使用する薬剤や、工場への適切な人の出入りの管理、といった食品防御の視点も取り入れ、点検を強化しています。
また、コープ商品を製造委託しているすべての工場を対象に詳細な管理状況の調査を年1回行っています。
オンライン会議も活用しています
新型コロナウイルス感染症の拡大以降、海外工場など訪問が難しい工場については、画像や動画による確認や、オンライン協議などの手法を組み合わせて確認を進めています。
商品ごとのリスクに対応した検査
検査結果は、合否の確認はもとより品質の改善にも繋いでいます
商品ごとのリスクに応じて検査の項目や頻度を決定し、定期的に検査をすることで、商品仕様通りに安定した品質で生産されているかを確認しています。
輸入商品の品質管理
製造国の状況や過去の商品事故の教訓をふまえて、商品を管理するための「輸入商品チェックリスト」を作成し、原材料の調達先や関連する業者について確認しています。この結果をもとに、商品検査や工場点検を計画します。チェックリストは毎年更新し、製造国や工場の状況に合わせて対応を行っています。
取り組み事例のご紹介
CO・OPイタリア産カットトマト、CO・OPイタリア産あらごしトマトの品質管理
日本生協連の貿易子会社(㈱コープトレード・ジャパン、以下CTJ)を通じて輸入している商品であり、日本生協連が直接の輸入者として管理を行っています。
毎年、トマトの収穫・加工シーズンには、イタリアにある、CTJボローニャ事務所の職員が工場を訪問し、製造開始前に現場の確認を行います。商品製造時には、トマト原料の品質や、定められた製造工程通りに商品が作られているかを確認します。そのほか、製造記録の確認、取引先との調整なども行っています。
点検には品質保証部門の工場点検担当も同行していましたが、新型コロナウイルス感染症拡大により、海外渡航が制限された2020年、2021年は、製造工場の資料や、オンライン会議などを使ってボローニャ事務所と連携しながら工場の環境や管理状況について確認を行いました。
原料トマトの選別工程
完成した商品の検品、重量確認