「CO・OP北海道の小粒納豆」の原料となる「スズマル大豆」の令和5年産の収穫作業を終えました。
農繫期(農作業の忙しい時期)を迎えた夏から秋の様子について、北海道・北いぶき産のスズマル大豆の栽培管理体制から令和5年産大豆の収穫までをご紹介します。
生産組合によるスズマル大豆圃場(農地)の点検
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8月上旬、スズマル大豆が作付されている約300の圃場を生産組合代表者たちが回り、生育状況並びに生育環境が適切か点検しました。この時期には、新葉の発生も止まり、大豆の莢(さや)が2~3cm程度に成長しております。
本年は開花後の気温が高かったことで株の草丈や莢の伸長・肥大が早く、今後の倒伏(倒れてしまうこと)が心配されるような圃場も見られました。また、この数日後に害虫防除の適期となる圃場が多いため、害虫が発生していないか、被害がでていないかといった部分についても目を光らせていました。
スズマル大豆圃場での栽培講習会
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8月下旬、スズマル大豆の圃場にて栽培講習会を開催しました。
スズマル大豆の各生産者たちが、選出した6か所の圃場を回り、各々の生育状況や生育環境、また、肥料・除草に関して比較し、大豆生産における知識を深めました。
さらに、空知(そらち)農業改良普及センター北空知支所の職員を講師に、本年の気象経過から生育状況に応じて、JA北いぶき大豆生産組合の防除(農作物に悪影響を与える病害虫や雑草を防いだり除くこと)体系に基づき、病害に関して発生に応じた補完防除のタイミングや成熟の予定時期について講習を受けました。
令和5年産大豆の収穫・集荷
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10月中旬から収穫作業が始まりました。併せて、調製施設にて10月下旬から集荷・調製を開始。5月下旬の播種(種まき)から病害虫の防除、度重なる除草作業を経ての収穫となります。
子実水分18%前後で刈取りますが、茎に水分がある状態で収穫すると大豆に付着しシミとなってしまう為、収穫時の天候と適期の判断が重要となります。
さらに、コンバイン操作による土の混入でも大豆が汚れてしまう為、刈取り作業は非常に繊細です。また、管内では大豆の収穫・乾燥工程を行う際に、もみ殻を一緒に投入することで、大豆の表面を磨く役割や緩衝材として傷・割れの防止に利用し、良品質に向けた工夫をしています。本年も安心安全な大豆を作る事が出来ましたので、これからも「北海道の小粒納豆」をよろしくお願い致します。