検査の役割
日本生協連 商品検査センターは1972年の商品試験室設立以来、
「組合員、消費者の安心できるくらし」を実現するため、
コープ商品の安全と品質を検査で確認し、商品事業をサポートしています。
検査を行うのはどんなとき?
商品検査センターが検査を行うのは、コープ商品を開発するとき、発売したあと、組合員からお申し出があったときです。
これらのタイミングで検査を行うことで、常に最善の品質を保った「安全・安心のコープ商品」を組合員に利用いただけるよう努めています。
Pick up!組合員の声にこたえる取り組み
商品検査センターでは、コープ商品の品質保証だけでなく、組合員の声にこたえる取り組みも行っています。
2011年3月11日に東日本大震災が発生し、東京電力福島第一原子力発電所から大量の放射性物質が拡散しました。全国の組合員からは、食品の汚染を懸念する不安の声が多く寄せられました。
そこで、組合員の普段の食事2日分を検査する摂取量調査を全国の生協の協力とともに開始しました。2011年度から2013年度では微量の検出が見られるサンプルもありましたが、それを1年間食べ続けた場合の内部被ばく線量を計算した結果、年間許容線量に対して十分低い結果となりました。2014年度から2021年度は検出が見られるサンプルはありませんでした。
2011年度~2014年度の調査結果を学術雑誌でも発表して、多くの方々に実態を知ってもらう取り組みも行いました。
『陰膳方式によるトータルダイエット試料中放射性セシウムおよび放射性カリウム摂取量推定および経年変化(2011~2014年度)』食品衛生学雑誌Vol. 57 (2016) No. 1 p. 7-12t