微生物検査
微生物による食品の腐敗や変敗、食中毒といった商品事故を未然に防止するため、また、食品衛生法等の法基準に合致していることを確認するため、コープ商品の検査を行っています。検査は、新商品の供給開始前はもちろん、供給中の商品についても定期的に実施しています。また体調不良のお申し出があった場合や、品質劣化が発見された場合には、原因究明を目的とした微生物検査を実施しています。
検査項目の1つとして、下記の検査で実施されます。
- 開発時検査
- 供給中商品の検査
- お申し出品検査
検査の紹介
衛生指標菌である一般生菌数、大腸菌群、E.coli、食中毒菌である黄色ブドウ球菌、サルモネラ、腸炎ビブリオ、腸管出血大腸菌、リステリア、腐敗、変敗につながることが多い乳酸菌、真菌
(カビ・酵母)などの検査を実施しています。また、食品中での微生物の増殖に影響を与えるpH、水分活性、残存酸素などの項目も検査しています。
※衛生指標菌:病原性はないが、汚染の度合いや病原菌の有無を推測するための指標となる一群の菌
1検体採取
食品を採取し、希釈水を加えて試料液を作ります。
2試料液の接種
試料液を培地に塗り広げたり、培地と混ぜたりします。
※培地:微生物が増殖するのに必要な栄養成分を含む液体や、それに寒天を加えて固めたもの
3培養
温度を一定に保って培養します。
4判定
培地上で肉眼で見えるほどに大きくなった菌の塊(コロニー)の数を数えて、もとの食品中の菌数を計算します。場合によってはコロニーをさらに詳しく調べて菌の種類まで具体的に調べます。こうして得られた検査結果をもとに、微生物基準を満たしているか、商品事故につながる可能性はないかを評価します。