動物用医薬品検査
動物用医薬品には、抗生物質、合成抗菌剤、ホルモン剤、寄生虫駆除剤などがあり、家畜や養殖魚の疾病防除、生産性向上などを目的に使われています。コープ商品では、原料を中心に食品衛生法などの規格基準が守られているかを確認するために、検査を行っています。
検査項目の1つとして、下記の検査で実施されます。
- 開発時検査
- 供給中商品の検査
検査の紹介
対象商品に抗生物質や合成抗菌剤などの動物用医薬品が、どのくらい残留しているかを調べる検査です。試験法は、一度に多数の薬剤を分析する「一斉試験法」と、一斉には検査できない項目を担保するための「個別試験法」があります。
1検体の細切
検体を包丁やフードプロセッサーで均一にします。
2サンプリング
検査に必要な量をはかり取ります。
3抽出
抽出溶液を入れて、検体中に残留する目的の薬剤を溶液中へ溶かし出します。
4塩析・脱水
塩析と脱水により、目的の薬剤を抽出溶液中に移行させます。
5定容
濃度を合わせるため、試験液の量を一定にします。
6測定
分析機器で測定します。
検査で分かる動物用医薬品の種類
検査対象は、輸入検疫での検査命令対象やモニタリング対象の畜水産物について、国内や海外で基準値が設定されているものを中心に選定し、約140項目の薬剤を検査しています。