届いています! みんなの声:組合員さんとともに味わい方を知るとたくさん聞きたくなりました。コーヒーについての質問大会と商品活動交流会。石光商事 その3

2019年01月11日

コーヒーの産地や製法の学習とブレンドコーヒーの飲み比べ、スペシャルティコーヒーのゼリーの試食に続いてはコーヒーに関する質問大会。味や淹れ方など、さまざまな質問が飛び出しました。

コーヒーの「コク」って一体何なんですか?

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質問のトップバッターは、コープみえの組合員から。「苦みと酸味とかありますが、コーヒーの『コク』というのはどういうものをいうのかを教えてください。」石光商事担当者が回答します。「コク」の捉え方は人によってだいぶ違うと言われますが、一般的には、ブラックでの飲み応えについて私たちは「コク」と表記しています。ブラックでの飲みごたえってなんなの?と言うと、例えば同じ焼き方、同じ粉の量、同じお湯を指しているAとBのコーヒーがある場合、Aの方が明らかに粉を多く使っている、濃く感じられる、と言うものがコクです。同じ濃さで入れているはずなのにどちらかというと濃厚に感じる、ちょっとこってりしているように感じる」これをブラックでの飲みごたえと呼んでいます。しかし、ビリビリと後味が残るものを指してコクという人もいます。代表的な例としてはその二つが存在していますが、だいたい、コーヒー業界で働くプロの皆さんは、前者を指してコクと呼んでいます。

コーヒーバッグでの淹れかたの正解は...?

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蒸らしの説明がありましたが、「コーヒーバッグをカップに入れっぱなしにしておくなんて!」とか「最後の一滴は取らない方がいい」といろんな意見が出ます。いったいどれが正解なのでしょう?という高知生協の組合員からの質問に、石光商事の担当者が回答します。 「コーヒーの味を決める3つの要素があります。(1)粉の大きさ(粒度)が大きく粗いか細かいか、(2)お湯と粉の接触時間が短いか長いか、(3)お湯の温度です。 コープ商品の場合、粒の大きさはすでに粉砕してサイズが決まっているので、関係するのはお湯の接触時間と温度です。まず、コーヒーバッグの漬けっ放しは、まったくNGではありません。紅茶の場合でも、すぐカップに注いだ紅茶と、ポットの中で長く茶葉がつかっているものとでは味わいが違うと思いますが、これと同じことです。」

飲む人の好みを知っていると、よりもっとコーヒーを楽しんでいただけます

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「コーヒーバッグを漬けっぱなしにしておくと、後味の苦味が強くなったり、エグ味が出てしまう場合があります。しかし、この苦味やエグ味がお好みの方もいらっしゃいます。また、ブラックではなくミルクやお砂糖を入れて召し上がる方は、濃いのがお好みの方が多いですから、この場合は良い悪いではなく、その方の好み、ということになります。次に、温度ですが一般的に低温で淹れると、全体的な味わいが強く出にくい傾向があります。反対に高温では味が強く出ます。沸きたてのお湯を直接入れてしまうと95度くらいの高温ですが、お湯を一度急須に入れて注げば85〜90度といった適温になります。これもやはり正解というものはなく好みなので、どういう味になるのかを考えながら淹れてみて、いろんな味わいをお試しいただきたいです。

富山県生協の商品活動レポート

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学習会の最後は、全国の生協が集まる場で商品活動を通した取り組みを発表する商品活動交流会です。今回の発表のトップバッターは、東にアルプス、南に飛騨山系、そして富山湾と自然豊かな富山県から参加の、富山県生協の松井さんです。富山県は「富山」「東部」「西部」と3つのブロックに分かれていてそれぞれに商品やメーカー、生産者への理解を深め、商品の見直し活動や商品を食べて試食や良さを組合員に伝えている活動を行う「商品委員会」が設置されています。具体的には、コープ商品を使って講習会をしたり、産地訪問や試食会などを行ってしています。コープの離乳食の代表的な商品である「きらきらステップ」をこれから離乳食を必要となるお母さんに試していただき、その学習会を通して産前・産後の困りごとや心配事を話し合うなど、学習会を通して人の交流につながっています。

ロングセラーのコープ商品をこれからも伝えていくことが大切

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また、1953(昭和28)年コープ北陸創立時に開発された60年以上のロングセラーで、お酒の風味とみりんのうま味が一緒になった調味料分類人気ナンバー1商品である「味の母」。学習会では、古くからの組合員にとっては定番のこの商品も新しい組合員は知らない方も結構いることがわかり、コープ商品の良さや価値を実感してもらい、生協商品への理解を深めながら、伝え継いでいくことの大切に気づいたことなどの話がありました。

ジャパンSDGsアワードで評価されたパルシステムの取り組み

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続いての登場は、環境をテーマに組合員活動を続けるパルシステム神奈川ゆめコープの井上さん。「私たちの『選ぶ』が社会を変える パルシステムのエシカル消費の取り組み」についての報告です。 社会や世界の課題に自分ごととして向き合おうとする真摯な姿勢と課題解決のための主体的選択、一人一人が理解して買うことで、社会は必ず変わる。小さな力も集まれば社会を変える大きな力となる。それがパルシステムの考えるエシカルです。このような考えのもと一体となって活動に取り組んだ結果、パルシステムは2017年12月に第一回ジャパンSDGsアワードで内閣官房長官賞を受賞。商品を選ぶことで持続可能な社会を目指す、組合員の普段の暮らしや生協での女性の活躍など、パルシステムがこれまでに実施してきた取り組みの多くが、SDGsに合致するとして評価されました。国連がドイツで開催した持続可能な開発のためのグローバルフェスティバルにも招待を受け、パルシステムによるSDGsへの取り組みが発表されました。

どんどん生み出される、パルシステムのエシカルな商品たち

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商品活動に関する具体的なアクションとしては、家庭だけではなく産直産地のもったいないも極力出さないように、規格外の大きさや多少の傷物などの訳あり企画として、組合員にお届けする「もったいないグリーンセット」、産直産地で栽培された野菜やキノコ類の中から豊作などで余剰となったものをセットでお届けする事前登録制の商品は組合員全体から好評の声をいただいています。また、ペットボトルからペットボトルへの再生の仕組みができていないと、結局はゴミの総量の増加につながってしまうという理由から、パルシステムでは取り扱っていなかったペットボトル飲料「富士の天然水のペットボトル」。石油由来の原料を新たに使わずにペットボトルからペットボトルに再生できるリサイクルシステムに出会い、慎重な議論を重ね取り扱いを開始したレポートなど豊富な例が紹介されました。

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最後に、全国から寄せられた組合員さんの声をお届けしました。

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楽しく学んだ時間もいよいよ終わり。次はCO・OPのコーヒーが生まれる「関西アライドコーヒーロースターズ」の神戸工場へ出発です。続きは「社会科/工場見学を通して、日本のものづくり現場を紹介する しゃかいか!」でご覧ください。

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