届いています! みんなの声:組合員さんとともに環境や生産者にやさしい「カエルのマーク」、コーヒーでエシカルの取り組みを学ぶ。 石光商事 その1

2018年12月25日

今回、ラブコープ商品 工場・産地交流会でやってきたのは兵庫県神戸市に本社のある石光商事です。同社の作るコープのコーヒーバッグは環境や社会に配慮し「誰かの笑顔につながる」エシカル消費の代表的な商品。今日はエシカル消費、そして新しくなったコーヒーバッグについて、参加者の皆さんと一緒に学びました。

ブラジルやエチオピア、コロンビアなど、「コーヒーベルト」から届くコーヒー豆を日本で焙煎

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まずはコーヒーの産地についてのお話から。写真はコープのコーヒーに使われているコーヒー豆を栽培しているブラジルの農園です。コーヒー豆は、ブラジルの他にもエチオピアやコロンビアなど、赤道から南北緯25度の間にほぼ全ての生産国が集まっていて、「コーヒーベルト」と呼ばれています。生産地が雨季に入ると、「コーヒーの木」に白く可憐な花が咲き、やがて赤い実をつけます。真っ赤になって完熟した実を収穫し、中の種子を乾燥、または水を使って種子の殻の中にある半円形の一対の大きい豆を取り出します。これがコーヒーの生豆といいます。現地で味を判定するカッピング(試飲)を行い、現物を送ってもらって石光商事でも判定、合格したものだけが麻袋に入れられて日本に到着し、工場で焙煎されます。

カエルのマークにはどんな意味が込められているの?

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今日勉強するコープのコーヒーバッグの多くに、このカエルのマークが入っています。このマークは「レインフォレスト・アライアンス認証」といって、環境保護、労働者や家族の生活向上など持続可能な農業のための包括的な基準を満たした農園に与えられるもので、この認証を得た農園からの原料を30%以上使用した製品が、このカエルのマークを使うことができます。マークにカエルが使われている理由は、環境変化にとても敏感で、その変化の一つの指標となる生物だからです。このマーク入りの商品を買うことで、売り上げの一部が産地に還元され、農園やその周辺の土地に植樹され緑豊かな環境を守ったり、医師を配置するなど生産農園の労働環境の向上に貢献したりなど、さまざまな活動に役立てられます。

原料だけでなく包装でも環境に配慮、その証はFSCやエコマークです。

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また、コープのコーヒーバッグは、カエルだけではなく、他にもFSCやエコマークなどのいくつかのマークを見つけることができます。石油由来資源消費量や温室効果ガス排出の低減を図るため、個包装のフィルムを「植物由来プラスチック」または「再生プラスチック」に素材から見直したり、FSC(=森林管理協議会)という国際的な非営利組織(認証機関)が、パルプ原料の木材を得るための「森が適切に管理されているか」の基準に従って認証した原紙を使用した包装箱を使用しています。

「え、し、か、る」の覚え方も教わりました。

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このように環境や持続可能な農業の取り組みなど、コーヒーは「倫理的な消費」であるエシカル消費の代表的な製品です。石光商事の担当者からエシカルの言葉の覚え方のレクチャーも。「社会や環境への『え』影響を『し』しっかり『か』考え『る』というと覚えやすいと思います、ということでした。なるほど!

コーヒーで両立するのが難しい「香りとコク」。その味づくりを実現する製法とは?

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また、この製品のもう1つの大きな特徴は、オリジナルブレンド、モカブレンド、キリマンジャロブレンド、リッチブレンドと4つのフレーバーを選ぶ楽しみがあること。2017年のリニューアルでは「それぞれの特徴ある豊かな風味を損なうことなく、より深いコク感を強調したい」というリクエストに応えるべく、味のリニューアルに挑戦しました。ブレンドには、生豆の状態でブレンドを行いその後まとめて焙煎する「プレミックス」という方法と、それぞれの産地や銘柄の豆を焙煎してからブレンドする「アフターミックス」という製法があります。効率を優先させると、生豆をブレンドしてからいっしょに焙煎した方が1回の焙煎で済むため効率的です。しかし浅い焙煎の場合、甘く華やかな香りは高くなりますが、コクが感じにくくなります。深い焙煎だとコクが出ますが、甘く華やかな香りが得られなくなります。 香りを出したい生豆を浅く焙煎し、コクを出したい生豆を深く焙煎し、それからブレンドすることにより香りもコクも出すという製法が「アフターミックス製法」です。

味もエシカルも、そして価格も満足できるコーヒーをづくりを

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コーヒーバッグの4つのフレーバーはいずれも複数の産地や銘柄を混ぜて作る「ブレンドコーヒー」です。なぜブレンドするのか?それはブレンドすることでしか実現できない風味の追求、そして単一銘柄豆のそれぞれの欠点を補いあう、また安定供給やお手頃な価格の実現、という生産上の理由もあります。コクと豊かな風味という難題に対して、豆の配合量やブレンド方法を工夫し、毎日コーヒーを楽しめる価格を保つ、あらゆる製造方法工夫と企業努力を重ねながら、エシカルと価格、そして味と飲む人の満足を追求したコーヒーバッグが生まれました。

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次回は、4つのフレーバーが楽しめる「CO・OPのコーヒーバッグ」の飲み比べと、厳選されたトップグレードの豆を贅沢に使用した「CO・OP スペシャルティコーヒーアソート」のゼリーの試食レポートです。

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