届いています! みんなの声:組合員さんとともに果汁の配合率や濃縮製法、おいしいフルーツゼリーづくりにはヒミツがたくさん。ふくれん勉強会その2

2017年12月26日

ただ炭の次はフルーツゼリー。ふくれんは、福岡を中心とした地域から温州みかんを搾汁し加工製品にすることから始まりました。みかんをはじめとするさまざまな果汁を飲料、そしてゼリーに製品化することで、原料の栽培から加工、販売までを一気通貫で行う6次産業を実現したふくれんが作る生協のフルーツゼリー。そのおいしさの秘密を楽しく勉強します。

果汁100%ゼリーの意味は?

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使用している果汁が100%、と言っても果汁だけでゼリーになるわけではありません。できるだけ余計なものは使用せず、液体である果汁をゼリー化するためのゲル化剤(海藻の寒天が主原料)や、それに甘みをつけるために「液糖」を使用しています。

濃縮還元製法、おいしさのためには工夫がたくさん。

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そのままでも甘いはずの果汁に液糖を加えるのは、ゼリーならではの理由があります。

ジュースなどの液体の場合、果汁が口いっぱいに広がるので甘さを感じやすいのですが、ゼリーなど固形のものは、甘さを感じにくくなります。そこで、一度果汁の水分を一定量に減らして濃縮し、再び濃縮した分の水を加える(濃縮還元)際に、水を加えて100%とした濃縮還元果汁にさらに液糖を加えゼリーにします。

飲料の場合は糖度が10~11度のものが多いのですが、ゼリーの場合には24度くらいまで糖度を上げ、甘さを感じられるようにしています。

同じ「果汁100%」でも作りかたや味が違う!?

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果汁だけの甘さ 濃いフルーツゼリー

ふくれんで作られたコープのフルーツゼリーの中にも100%をうたうものが3つありますが、3つとも濃縮還元果汁を使っています。スタンダードな4つの味が楽しめる「CO・OP ミニカップゼリー フルーツ100」、国産原料にこだわった「CO・OP 国産果汁100%のフルーツゼリー」、濃縮果汁を濃く還元し、液糖は使わず果汁だけの甘さで仕上げた「CO・OP 果汁だけの甘さ 濃いフルーツゼリー」と、それぞれ違いがあります。

実はいろんな果汁が配合、 「ミックスフルーツ100%ゼリー」

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「CO・OP ミックスフルーツ100%ゼリー」のオレンジブレンドで使用しているのはオレンジ果汁だけではありません。オレンジ「ブレンド」とあるようにいくつかの果汁が使用されていて、果汁100のうち、オレンジはなんと35%。他の果汁はぶどう30%、りんご30%、もも4%、いちご1%の合計100%になります。これはひとつの果汁のおいしさだけでなく、いくつかブレンドすることでより複雑な味を楽しめるように作られているからです。 表示を見ながら試食して、製法と原料、そしてそれぞれの味の違いを体験することができました。

食べ応えと安全性、ゼリーの場合は柔らかさも大切。

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ここでゼリーに関する質疑応答。 先日食べ比べをした時に出た意見で、「子どもが食べた時に汁が出て汚れる」というものがありました。しかし、先ほど試食したものは全然汁気がありませんでした。作りたては液が出なくて、しばらくたつと水気が出るのではないでしょうか?

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ふくれんの久良木(きゅうらぎ)課長が回答します。 コープのゼリーには全て「のど詰まりに注意!」と表示しています。これはゼリーの事故防止のためです。そして万が一、お子さんや年配の利用者がのどにつまらせても、口の中に張り付いたりしないようにゼリー自体も柔らかく作っています。 ゼリーの場合は寒天やゼラチンの網目の中に果汁を閉じ込めるような構造になっていますが、その網目を減らすことで柔らかくすることができます。網目が少ないということはその隙間が比例して大きくなります、時間が経つと水分が抜けて出てくる「離水」という現象が発生します。このために粘性をもたせた素材を用いるなどの対策を行っていますが、あまり粘りつくとゼリーのカップ離れが悪くなってしまいます。 安全のための柔らかさ・離水しないでゼリーの形を保つこと・カップ抜けしやすさの3つがゼリーの食べやすさやおいしさのポイントになりますが、今後研究を重ね、よりおいしく、ぷるんと出るような、離水は極力減らしていく方向を目指して開発を進めています。

液体をこぼさないように食べていただくためにはスプーンなどをお使いください。

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続いては、健康志向の組合員に好評の「CO・OP 国産大豆の調製豆乳」の勉強会。生協でよく売れている調製豆乳、その飲みやすさの秘密は原料?作り方?

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