届いています! みんなの声:組合員さんとともに非常食としての役割と、ローリングストックについて・八戸東洋勉強会その3

2016年09月07日

フリーズドライスープの試食の後は、質問大会。商品のことはもちろん、原料や製法、また商品への要望などなど、組合員の愛情あふれる質問がたくさん飛び出しました。また、各生協での活動状況を報告する「商品活動交流会」では、災害時の備蓄用としてのフリーズドライ製品の活用方法についても報告がありました。

スープの味はどうやって決められているのですか?

画像が入ります。

「とってもおいしいと思うんですけど、この味は誰がどのように決めているのですか?」という質問。 「スープの味作りは、メーカーが勝手に作っているのではなくて(笑)、モニターとして試食してもらい、さまざまな意見を聞いて、組合員のみなさんと一緒に作っています。実は、たまごスープは発売から20年以上経ちますが、多くの商品が時代に合わせて味のリニューアルをする中、たまごスープは味を一度しか変更していません。2003年にチキンエキスとブイヨンのバランスを少しだけ変えましたが、根本的なベースの味は変わっていません。発売以来、長い間支持されている味です。20年の間いろんな担当者がいて、リニューアルの案も出ましたが、モニターテストでは、結局現行品の方がおいしい、という結果になります。なかなか変えられない味で、逆に言うと長く愛されている理由と言えるのかもしれません」と日本生協連の吉村(商品開発担当)が答えました。

おうちでふわふわしたたまごスープを作るコツがあれば教えて!

画像が入ります。

こちらの質問は二人のお子さんを持つ八戸東洋の島崎常務が回答。 「お家で作る時には、スープは必ず沸騰させること。冷蔵庫から出してすぐの卵は冷えているので、庫外にしばらく置いて常温にしてから作ってください。卵液の温度が低いまま調理すると、卵がチリチリと固くなってしまうので、ふんわりとしません。かき玉のきれいな花が咲くにはスープと卵それぞれの温度が大切です」

三陸で取れたわかめを使ってもらうことは可能なの?

画像が入ります。

「たまごスープのたまごは新鮮さにこだわっているというお話でしたが、原料のわかめは中国産で少し残念。この工場からも近いので、できれば三陸産のわかめを使って欲しいな」というご意見は、お隣の岩手県から参加の組合員さん。 「実は以前、たまごスープのわかめは国産だったのですが、たまごスープがどんどん売れるようになりそれなりに量が必要になってしまいました。 さらに、東日本大震災の影響で三陸産のわかめが大減産になり、市場からなくなってしまうほどでした。今年も減産で、三陸産わかめが高騰し、原料の安定した調達がなかなか難しいという事情があり、中国産のわかめを使っています。 将来的には三陸産のわかめでも作っていきたいという思いはあります。現状できてなくて申し訳ありませんが、ご意見としては承っていきたい」と日本生協連の商品開発担当が回答しました。

いろんな味が入っているセット商品があるといいな

画像が入ります。

「いろんな味が試せると他の組合員さんにおすすめできるので、5食アラカルトというような商品があれば、うれしいです」と、こちらは商品を広げる活動をしている組合員さんからの要望です。 「異なる種類の組み合わせのセットは、人の手によるセット包装となるため、商品としてたくさんの量をお届けすることは難しい。説明用として、期間や数量を限定すれば可能かもしれないので、検討していきたいと思います」とメーカーと日本生協連からお答えしました。

震災時にはあったかい汁物があると、ホッとしました

画像が入ります。

質疑応答に続いて、各地の組合員が活動を報告しあう「商品活動交流会」。 地元である八戸のコープあおもりの組合員から「ローリングストック」についての発表がありました。 ローリングストックとは、今日学んだフリーズドライ製品や缶詰、レトルト食品などを普段から備蓄し、製造日の古いものから使い、使った分は新しく買い足す、これを繰り返しながら常に災害に備えて、食料を補充しておくというという考え方。

画像が入ります。

今日学んだフリーズドライ製品も軽くてかさばらず保存がきくという点で、備蓄食としての価値が注目されています。 「災害時にはカンパンばかりだと食べていけない、東日本大震災の時はまだ雪の残る3月で、しばらく避難生活が続くと、やはり温かいものや汁物があった方がホッとする」という報告がありました。 災害に備えて日頃から非常時の食を意識しておくことが大切、という意見に参加者も一生懸命耳を傾けていました。

熊本地震で実感した、生協の支援のちから

画像が入ります。

続いては、コープ九州の職員からの発表。 4月に発生した熊本地震によって現在も続く避難生活の様子、そして、全国の生協から差し伸べられた支援へのお礼と報告がありました。 地震発生の翌日に出発し、2日後に到着した全国の生協職員と組合員の対応の早さ、そして、炊き出し・募金・商品の手配・配達の補助・店舗や共済の運営支援など、多岐にわたる活動が現地の組合員だけではなく、地域の皆さんを勇気づけたのだそうです。 「災害時の対応の早さと活動内容の広さ」という生協の支援の輪をこれからもよりいっそう広げていきたいと思います。

「ありがとう」の声をお届けしました

画像が入ります。

交流会は、最後に全国の組合員から集まった「ありがとうの声」を八戸東洋のみなさんにお届けして終了しました。

画像が入ります。

交流会に続いては、いよいよフリーズドライスープの製造現場である工場へ。 工場見学の様子は「社会科/工場見学を通して、日本のものづくり現場を紹介するしゃかいか!」サイトでご覧ください。

関連コンテンツ

ページトップに戻る