産地のたよりこんなところでブラックタイガーが育てられ、日本の皆さんの食卓に届けられています

2018年11月28日

みなさんが食べているエビは、どんなところで育てられ日本に届けられているか知っていますか?ブラックタイガーの産地のひとつであるインドネシアの養殖場を紹介します。

多くはインドネシアで育てられています

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日本で私たちが食べているブラックタイガーを含むエビ類全体のうち90%以上は、輸入されています。その輸入量は、177,220トン(2017年)。そのうちの約13%がインドネシアから輸入されています。
インドネシアは、日本から飛行機で7~8時間程度かかるところにある東南アジアの島しょ国です。普段、身近に食卓に登場するエビは、海外での生産が支えてくれています。

コープのブラックタイガー養殖地について

スラウェシ島_(c)WWF Japan


         スラウェシ島

たくさんの島からなるインドネシアのほぼ中央に、スラウェシ島というアルファベットのKの文字の形をした島があります。約19万平方キロメートルの島に、1,740万人が暮らしています。多くの固有種が生息する、多様な自然に恵まれた土地です。南部に位置するピンラン県は、エビ養殖が地域住民の重要な生計手段となっている地域で、写真のような広大な養殖池がいくつも広がっています。この地域の養殖池で育てられたブラックタイガーが生協の組合員の皆さんの食卓に届けられています。


※コープ商品のブラックタイガーは、他の東南アジアの養殖池で育てられたものも含まれています。


自然と共生できる養殖

マングローブ(c) WWF Indonesia

この豊かな生態系を有するスラウェシ島の、エビ養殖場がある陸地と海の間の沿岸エリアには、かつては、マングローブが生い茂り豊かな自然が広がっていました。マングローブとは、熱帯から亜熱帯の海辺や河口に広がる、ヒルギ科の植物を中心とした森林です。マングローブ林は、魚の稚魚やエビなどの自然の育成場所となり、また高潮や強風などの影響を軽減する緩衝地帯になるなど大きな役割をもっていますが、養殖池を作るために伐採され、失われてきました。
おいしいブラックタイガーを食べ続けながら、養殖池の自然環境や周辺の地域社会、また養殖池で働いている人たちに配慮した養殖をしていくには何ができるか、自然と人の暮らしの共存を実現する未来の養殖業を目指すプロジェクトが始まりました!
この産地のたよりでは、プロジェクトの進捗状況を含め、皆さんの食卓にのぼるブラックタイガーの養殖の模様をお伝えしていきます。

取り組みの紹介についてはこちら

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