2017年10月18日
コープ商品と十勝地方の信頼関係や、「CO・OP 北海道のそのまま枝豆」の産地である中札内村のことを学んだ後は、枝豆を食べ比べて産地を当ててみよう!大会と、参加者からのいつまでも止まらない質問大会です。
2017年10月18日
コープ商品と十勝地方の信頼関係や、「CO・OP 北海道のそのまま枝豆」の産地である中札内村のことを学んだ後は、枝豆を食べ比べて産地を当ててみよう!大会と、参加者からのいつまでも止まらない質問大会です。
北海道の旬のおいしさがぎゅっと詰まった枝豆を、実際に食べて当ててみましょう、ということではじまった試食会。赤、青、黄のシールがついたお皿に盛られた3種類の枝豆を食べて、いつも食べている「CO・OP 北海道のそのまま枝豆」がどの色のお皿かわかるか、のクイズです。3種類の枝豆は中国産、タイ産、そしてここ中札内村産のいずれか。「ビールがないとわからないわ~」という声が飛び交う中、食べ比べがはじまりました。
一生懸命食べ比べ。「どれもおいしい」「赤シールは塩味がきついので違うかな」「黄色シールが甘くて枝豆らしい風味がする」など、ワイワイ楽しみながら試食が進んでいく中、驚くべき結果が出ました。なんと5グループ中、4つのグループが中札内村の枝豆をズバリ的中! さすがは生協の組合員を代表して参加した皆さん、いつも食べている舌は本物でした。 試食に続いて行われたのは、質問大会です。
コープあいちの組合員からの質問に、山本組合長が回答します。 「枝豆がおいしくなる理由は寒暖差にあります。2016年は台風で北海道の農作物全般にかなりの被害がありましたが、今年は好天と、7月は日中の最高気温が30度以上、夜は布団が必要なくらいの温度差がありました。 寒暖差が大きければ大きいほど枝豆の甘みが増すという帯広畜産大学との調査結果もあり、今シーズンは史上2番目の暑さ、雨も少ないため、味もおいしく1サヤに3粒、4粒入っている枝豆を多く収穫することができました」
中札内村で栽培している枝豆は残留農薬対策として、農協で指定した枝豆に適した肥料を使うこと、また使う農薬の量を生産者に対して制限するルールがあります。収穫前農薬検査でオーバーした枝豆は収穫できない、ということにしています。
さらにお隣の畑の、いもなどの他の作物で使用した農薬が飛散して枝豆の畑に紛れ込まないように「額縁栽培(がくぶちさいばい)」という方法を採用しています。この額縁栽培は、枝豆の圃場の周囲に2m40cm以上の幅で「燕麦(エンバク)」という馬の飼料になる作物を植え、枝豆以外に使用している近隣の畑から飛んでくる農薬を防ぐという方法です。さらに枝豆の収穫後、工場への受け入れ時にも残留農薬検査を行う、というように複数のステップで農薬のチェックを行っています。
5月から1カ月かけて種を植え、8月にも1カ月以上かけて収穫する大量の枝豆を短時間で加工するとなると、品質や味に影響は出ないのか?というコープいしかわの組合員からの質問です。
「枝豆の収穫に適した時期「適期」はだいたい3~4日くらいです。5月1日から順番に播種(種を植えること)を行い播種が終了するのが6月くらいです。1カ月かけて種植えを異なる生産者が順番に行うわけですが、当然種を植えた時期によって収穫量が異なります。 5月の中旬に植えた人が1つのサヤに3粒、4粒できる枝豆の割合も増え収量も増えますが、その前の時期や6月になって植えた人は収穫が減ってしまうことになります。年によっては差が出てしまうのはやむを得ません。しかし、今年収穫に適した時期に植えた生産者は、次の年には時期を変える。またその逆も行うことで公平性を保つようにしています」と山本組合長から回答がありました。1年単位ではなく、来年やその先も見越した計画的な生産が必要になるのだそうです。
安全や安心に配慮している生協のそのまま枝豆は特別な加工や品質管理を行なっているのか?というコープくまもとの組合員から質問。「多くの取引先に枝豆を卸しているというお話をしましたが、1,500tを買ってくれるコープのみなさんと、年間200kgの1件の居酒屋さん、また海外向けのお取引も含め枝豆の品質や価格も全く同じで公平に販売させていただいています。取引量が多いから、また安いから品質を下げるといったことは一切おこなっていません。サヤの粒の少ない枝豆は、むき枝豆にすることで、別の商品になります。」ということでした。
他にも、中札内村農協と他の北海道の農協の違いや特徴は?種を作っている農家は別にいるのか?加工品のアイデアは誰が発案するの?販売拡大の時期の苦労話は?急速凍結に使う液体窒素はおいくら?といったさまざまな角度から次々と質問が飛び出しました。
試食と活発な質疑応答に続いては、全国にある生協が商品活動のレポートをする「商品活動報告会」です!