2017年04月12日
「CO・OP ぴよっちサブレ」、「CO・OP応援食クッキー」のリニューアルのポイントや商品開発のエピソードを聞いた後はいよいよ試食がスタート。参加者のみなさんが大好きなクッキーには質問やリクエストがたくさん飛び出しました。
2017年04月12日
「CO・OP ぴよっちサブレ」、「CO・OP応援食クッキー」のリニューアルのポイントや商品開発のエピソードを聞いた後はいよいよ試食がスタート。参加者のみなさんが大好きなクッキーには質問やリクエストがたくさん飛び出しました。
ぴよっちのネーミングの質問には、当時の開発担当だった東ハトの営業統括本部長、滝沢さんが当時の記憶を呼び覚ましながら答えてくれました。 「ぴよっちサブレは、サブレのようなサクサクとした食感をお家にある材料で、という考え方で始まった商品でした。その時、お家じゃ型抜きして楽しい形のクッキーが出来上がるのに、丸じゃつまらないよね、という意見がありました。東ハトなのでハトの形にして、ハトサブレ。東ハトが製造するハトサブレを目指しましたが、ハトの形にするとうまく焼けないので、ひよこの形にしました。しかし、「ひよこ」は既に商標登録がされていたため、さまざまな「ひよこ」に似た言葉を照合した結果、「ぴよっち」はおさえられていませんでした。急いで生協さんに電話して「いいよね」となったので、翌日あわてて商標を取りに行きました。苦肉の策からでたぴよっち、という名前なので、みなさん可愛がってあげてくださいね」
ちなみに、東ハトという社名の由来は、給食のパンを作っていた創業当時の名前「東京製菓」は、同じ社名の会社がたくさん存在したので、平和の象徴ハトを冠にした「鳩印東京製菓」という名前で営業。その後、東鳩東京製菓という名前になり、取引先から名前が長いので「東ハト」と呼ばれるようになり、それがそのまま社名になったのだそうです。
「応援食クッキーは、ひと息に食べきれないし、カバンの中に数本入れて持ち出したり、配ったりする時に、小分け包装にも賞味期限が入っているといいな、と思います。」この質問に対しては、東ハトの中村さんが回答します。 「ほぼ全ての加工食品でそうだろうと思うのですが、外箱を開けた時点で、賞味期限の対象外になってしまいます。現在は包装された時点で割れを目視で確認でいるように透明で薄い個袋を採用しているのですが、これだと湿気てしまいますし、アルミ包装にして印字するなどは検討できるかもしれません。しかし、印字するための設備が必要になってきます。さっそく明日工場長に相談してみます」と誠実に答えてくれました。
「小麦粉を国産に変更した、というお話でしたが、配合を変えると作るのが難しくなるのではありませんか?そのあたりの苦労話があれば教えてください」という質問は、コープ九州の組合員から。 「ご指摘の通り、小麦粉によってグルテンの出方が全然違ってくるので、原料の切り替えは味づくりや食感でとてもシビアになります。しかし、最近は国産の小麦粉の種類が増えてきて、配合のバリエーションをいろいろと試すことが可能になりました。試作を重ねた結果ぴよっちはパン用とクッキー用の2種類の小麦粉をブレンドして現在の味や食感を実現しています」と東ハト中央研究所の宮山さんが答えてくれました。
さすがは、コープのクッキーが大好きで今回の学習会に参加してくれた組合員、鋭い質問ばかりです。この他にも、「応援食クッキーは食べ飽きないようにいろんな味が入っているアソートにしてください」「歳をとると鉄分が不足してくるから鉄分やカルシウム配合とか、抹茶味なんてどうかしら?」「女性は限定ものに弱いので季節限定のいちご味など作ってくれると一生懸命食べるし他の組合員さんにすすめるわ」という声が続出。 実はこのフレーバーのラインナップ増強については、生協の商品開発担当と東ハトさんの間では着々と計画が進んでいるそうで、この秋以降にひょっとすると新しい商品をみなさんのお手元にお届けできるかもしれません。お楽しみに!
試食と質疑応答の後は、各生協の普段の商品活動や組合員活動をレポートしあう活動報告会。まずはコープこうべの報告からスタートです。「ラブコープNEWS」という印刷物、組合員さんでない方でも参加ができ商品を通して生協への理解を深める「めーむ(宅配チラシの愛称)でおしゃべりタイム」店頭での商品活動や組合員祭りの様子などを生き生きと報告。 商品活動の説明では、今回参加したコープこうべの職員が、まだまだぴよっちサブレの認知度が低かった頃におすすめ活動を行い、そして現在では「想像以上においしい!懐かしい。風味がしっかり感じられる。」とぴよっちサブレにお褒めの言葉をたくさんいただくまでになった、といううれしい報告がありました。
生協コープかごしまの組合員からは、地域の自治会の集まり、敬老会、職場の交流会、女子会など様々な形で開催した「コープパーティー」の取り組み、アンケートで出てきた声を、生協職員が読んで生かす「声を読んで生かす活動」の活動を紹介。 ぴよっちサブレに関する報告では、徐々に利用が広がっていることをグラフで説明していただきました。 実は福岡支店で九州中を駆け回っていた東ハトの中村さん、「鹿児島でびっくりしたのは、大根の漬物がラーメン屋さんに入ると必ずある、というところ。それくらい嗜好性が異なる鹿児島県でも、ぴよっちは良い声をいただくことができました。シンプルだからこそ共通の良さなのかな、と思います」と当時を思い出しながらお話してくれました。
学習会、商品活動レポートの後、全国の組合員さんから寄せられた声をお届けしました。
このように楽しい時間を過ごしながら学習会は終了。次はいよいよ工場の製造現場を見学します! 工場⾒学の様⼦は「社会科/工場見学を通して、日本のものづくり現場を紹介するしゃかいか!」でご覧ください。