2014年11月13日~14日
翌日は、「CO・OP大豆ドライパック」などのドライパックシリーズを製造する愛知県豊川市のトーアス株式会社を訪問し、愛され続けるロングセラーのコープ商品の製造工程を学びました。2014年11月13日~14日
翌日は、「CO・OP大豆ドライパック」などのドライパックシリーズを製造する愛知県豊川市のトーアス株式会社を訪問し、愛され続けるロングセラーのコープ商品の製造工程を学びました。トーアス(株)の設立は昭和30年。ホワイトアスパラガスの加工を行う9社が合同で「東洋アスパラガス缶詰株式会社」を設立し、輸出向けの缶詰を製造していました。
やがて、地域でホワイトアスパラガスを栽培する農家が減少し、業績不振で大手ブランドの子会社状態になったものの、一度は廃業を決意するほど追い込まれました。業績を持ち直したきっかけは、自主独立して日本生協連と取引が始まり、「コープゆであずき」の製造を手がけたことでした。1979年のことです。以来、数々のコープ商品を製造しています。
「CO・OPドライパック」シリーズの最初の製品である「CO・OP大豆ドライパック」缶は、1988年に発売されました。手軽においしく大豆を食べたいという組合員の皆さんの声で生まれた商品です。
以来、26年間、たくさんの組合員さんに愛され続けているロングセラーです。ドライパック製法は水産物では実用化されていましたが、農産物に応用したのは大豆が初めてでした。現在は、大豆以外にも、ひじき、スイートコーン、ミックスビーンズなども製造しており、トーアス(株)は、農産物のドライパック缶詰のパイオニアともいえる企業なのです。
ドライパック製法とは、下処理した素材を缶に入れて中の空気を抜き、素材の持つ水分で蒸し上げる製法です。水を加えて缶詰にする水煮缶と違い、大豆本来のおいしさが味わえ、栄養も逃げません。
今でこそ、多くの組合員の皆さんに利用されていますが、発売された当初はなじみがなく、思うように利用が広がらなかったそうです。しかし、試食交流会や商品学習会が繰り返され、クチコミ効果などで広がっていき、毎月のように商品学習会や組合員による工場見学などが行われ、大きく広がりました。
「CO・OP大豆ドライパック」缶は組合員の声で生まれ、育った商品なのです。
大豆ドライパック