産地のたより組合員の皆さんに大人気の「CO・OPたまごスープ」の工場を訪ねました

2013年10月10日~11日

2日目は、「CO・OPたまごスープ」を製造する八戸東洋(株)を訪ねました。7月に訪問した「CO・OPおいしいご飯」を製造するフクシマフーズ(株)と同じ、東洋水産(株)の関連会社です。

年間約3000万食以上を売り上げる大ヒット商品

八戸東洋(株)の工場前で記念撮影です

1994年1月に発売された「CO・OPたまごスープ」は、お湯を注ぐだけでふわふわのかき卵が広がり、いつでもできたてのようなおいしさが人気の商品です。現在では年間約3000万食を売り上げるロングセラーとなっています。
数あるコープ商品の中でも最も人気の高い商品の1つです。
八戸東洋(株)では、「CO・OPたまごスープ」の他に「CO・OP沖縄産もずくスープ」や「CO・OP釜飯の素鶏五目」など15品目のフリーズドライ製品を製造しています。
まずは学習会で「CO・OPたまごスープ」のおいしさのこだわりを学びました。

こだわったのは、卵の新鮮さ

学習会で熱心に耳を傾ける組合員さん

「CO・OPたまごスープ」のおいしさの秘密は、メインの素材となる卵。使われているのは、青森県や岩手県の契約養鶏場で採卵された新鮮な卵です。工場の近くに養鶏場があるおかげで、採卵後4~9日の卵をそのまま加工することができます。養鶏場が遠いと、液卵を一度凍らせるため、工場で加工する際に味が落ちてしまうのだそうです。
「即席のスープでも卵の新鮮さにこだわりがあるなんて意外だわ」
学習会ではそんな驚きの声もあがっていました。
ちなみに一食あたりの卵の使用量についてもコープのこだわりがあるそうです。

おいしさをそのまま閉じ込めるフリーズドライ製法

低温冷凍庫で急速冷凍し、
一晩凍らせた後、写真の真空乾燥庫で乾燥させます

そして、新鮮な卵で作ったスープと具材を調合し、低温で凍結したまま、真空状態で乾燥させ、おいしさを閉じ込めているのがフリーズドライ製法です。凍らせて氷になったスープの水分が、水蒸気となって蒸発することで乾燥されるしくみです。1970年代から即席麺の具やお茶漬けの素などで使われていましたが、1990年代以降本格的に使われるようになりました。
即席スープには他の製法もありますが、卵のふんわりした食感は、フリーズドライでしか出せません。そのため、フリーズドライ市場の半分を卵スープがしめているとのことでした。

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