2014年7月3日~4日
ハラダ製茶(株)の工場は、清潔で、機械化が進み、効率良い製造が行われていました。2014年7月3日~4日
ハラダ製茶(株)の工場は、清潔で、機械化が進み、効率良い製造が行われていました。製茶の製造で重要なのが、質の良い荒茶を仕入れることなのだといいます。たくさんの荒茶の中から味と香りを確かめ、自社の茶にぴたりとあう荒茶を仕入れるのは、茶師と呼ばれる担当者の仕事です。
仕入れる際には、荒茶を熱湯で煎れて試飲する検品作業をしながら、味と香りを比べていきます。通常、緑茶は70度から80度くらいの湯冷ましで煎れるのがおいしい飲み方ですが、熱湯で煎れることで茶葉の特徴が出やすいため、欠点等が見つけやすいのだそうです。新茶の時期には茶師は、早朝3時頃から検品作業に追われるとのことでした。
工場は、機械化された清潔な環境で、効率の良い製造が行われていました。茶には他の農産物のような規格がないため、かつては、安定した品質の茶を製造するためには茶葉をブレンドする担当者の経験に頼っていましたが、現在は、それを機械化したことで、誰でもできるようになったそうです。
また、ハラダ製茶ではウーロン茶や紅茶も製造しています。2013年6月にはウーロン茶の工場も新設しました。1日辺り約4000kg茶葉を加工できる工場は台湾や中国にもないそうで、世界最大のウーロン茶工場になるそうです。
見学の合間に試飲もさせていただきました。おいしいお茶の入れ方、冷茶を上手に作るコツ、ティーバッグの緑茶の入れ方などを学び、試飲しました。
また、検品作業にならって、荒茶と仕上げ茶の、一番茶、二番茶、三番茶、それぞれを熱湯で煎れたものを飲み比べ、違いを比較しました。香りを嗅ぎ、試飲してみると、
「味も香りも一番茶が断トツです」
「三番茶になると、ほとんど、香りがしないのにビックリ」
「茶葉の開き方を比べても、こんなに差があるのね」
と、それぞれの違いをはっきりと実感することができました。
深むし茶 紫