産地のたより3種類の数の子を食べ比べてみました

2014年5月7日~11日

無漂白の数の子と漂白された数の子にはどのような違いがあるのでしょうか。あるいは産地によって味の違いはあるのでしょうか?試食会を行いました

ニシンが卵を産み付ける海によって、歯ごたえが変わる!

左からカナダ太平洋産無漂白数の子、オランダ産漂白数の子、カナダ大西洋産漂白数の子。色の違いがはっきりわかります

工場見学の後、カナダ太平洋産の無漂白数の子、カナダ大西洋産、オランダ大西洋産の漂白数の子の3種の食べ比べをしてみました。「数の子は耳で食べる」といわれるほど、ぽりぽりとした歯ごたえに特徴がありますが、実は、歯ごたえは産地によって異なります。カナダの太平洋沿岸やアラスカ沿岸のニシンは、豊かに生い茂った海藻に卵を産みつけます。波に流されないように卵の粘度が強くなっていることが、ポリポリとした歯ごたえの良さにつながっているそうです。一方、大西洋のニシンは砂地に卵を産みつけるため、粘度が低く、柔らかく水分を多く含みます。

数の子の栄養にびっくり

漂白の有無による歯ごたえの違いにびっくり

さらに、漂白してしまうと、歯ごたえがなくなり、風味やうま味までなくなってしまいます。
実際に食べ比べても、
「味が全然違う」
「漂白している数の子は口の中でぽろぽろこぼれていくわね」
とその違いを実感していました。
数の子は中性脂肪や悪玉コレステロールを減少させ、血液をさらさらにするEPA(エイコサペンタエンタ酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)が多く含まれている食品です。食べ比べながら栄養価についても学び、
「お正月以外でも利用を広げたいですよね」
といった感想も聞かれました。

高い品質の数の子を皆様にお届けできることに誇りを持っています

キャンフィスコ・マネージャーのジョージ・ムカイさん(左)と、シニアディレクターのアルノア・ヒルジさん

この度は、日本からたくさんの皆さんに来ていただき、ありがとうございました。これまで皆さんと直接交流する機会がありませんでしたので、とてもうれしく思います。実際に食べていただいて、評価していただいている方に会えるのは、製造に関わる者として貴重な機会でした。
私たちがニシンをどう扱っているかを実際に見ていただけたことで、日々の技術を向上させるための努力が伝わったでしょうか。高い品質の数の子を作り、皆様にお届けすることに誇りをもっていますので、これからも是非たくさん召し上がってください。

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かずのこ(カナダ産)

産地:無漂白数の子(カナダ産)

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