2016年03月23日
全国の生協の組合員さんが参加する「ラブコープ商品工場・産地交流会」。2015年11月27日に、大きな果肉のジャムシリーズを作っている株式会社スドージャムの、兵庫県にある三木工場を訪問しました。
2016年03月23日
全国の生協の組合員さんが参加する「ラブコープ商品工場・産地交流会」。2015年11月27日に、大きな果肉のジャムシリーズを作っている株式会社スドージャムの、兵庫県にある三木工場を訪問しました。
「もっと果実感があるおいしいジャムが食べたい!」という組合員の声が開発のきっかけとなり、2003年に「CO・OP大きな果肉のブルーベリージャム」が生まれて以来、パンやデザートにも大活躍。販売数累計1,000万本※を誇る、組合員のみなさんにとってはおなじみのジャムです。 ほんのりとジャムの甘い香りがただよう、スドージャム三木工場で勉強会のスタートです。
※大きな果肉のブルーベリージャムのみの数量
ブルーベリーは、甘みと酸味をしっかり主張した糖度64度の通常タイプに加えて、組合員さんの「おいしいけれど、甘すぎるのでは?」という声に応えて、「甘さ控えめ」の糖度48度タイプも開発。お好みによって選ぶことができるようになりました。
そして、新たに生まれた「CO・OP大きな果肉の白桃ジャム」。大きなゴロッとした白桃のカットが特徴で、大きさや確かな食感、豊かな香りは、ジャムを超えスイーツそのもの!と言いたくなります。もちろん、ジャムとしてもおいしくいただくことができます。 白桃は食感がしっかり残るゴロリとしたタイプのものと、とろーりなめらかなタイプのものをブレンド。ほどよい食感と、果実の風味が生きた甘さ控えめの42度で、2015年6月に登場したばかりですが、組合員に大人気です!
形が残る食感のジャムを特に「プレザーブスタイル」といいます。いちごは粒そのもの、もしくは2ツ割。ブルーベリーはそのまま、他の果物でも5mm以上の厚さの果肉を形が保つように、などJASで決められています。ブルーベリーは粒を残すために、肉厚でやわらか、さわやかな酸味と甘みが強い北米産カルチベイト種を、苺は煮くずれしにくいチリまたはアメリカ産のものを使用しています。実は大きな果肉のジャムシリーズで一番大変なのは原料探し。2003年の商品化の際には粒が残っても味が良くなかったり、現地に行って食べてみても、実際に日本の工場で加工すると粒が残らなかったり、と試行錯誤を繰り返しとても大変でした、と工場長。 果実感を残すため国内外で最適な適性を持つ品種を厳選すること、そして安定に仕入れることができること。原料の選定も人気シリーズを支えている秘密です。
大きな果肉のジャムシリーズの改善点は、フタの大きさとパッケージ。「フタを開けるのに力がいる」という声を受けて、力を入れなくても開けやすくなるように、直径を小さくしました。しかし、ここでこの商品ならではの悩み。あまり小さすぎると「大きな果肉」ゆえにスプーンですくいにくくなってしまう、ということで、直径63mmという、開けやすさとすくいやすさ両方に対応した大きさに落ち着きました。
改善前のフタは「うーん」と声に出して力いっぱい。やはり少し力がいるみたいです。改善品は......「空いた!」 写真を撮る間もなく、フタが空いてしまいました。前の商品と改善された瓶を実際に開け比べてみると、その違いは明らかです。
さらにラベルの糊素材も変更。糊強度を調整し、ラベルを剥がしやすくしました。使い終わった後の瓶をリサイクルする時にも楽チン。左側の写真は改善前のもの。剥がそうとすると破れてしまします。 「これまでの素材だと水に濡らして剥がしていた方が多かったと聞いていますが、新しくなったラベルは、そのままペリッと剥がしてください」と工場長。
※改善後のラベルは、水につけるとかえってはがしにくくなる事があります。
改善ポイントを勉強した後は、お楽しみの試食会へ。