産地のたよりうなぎのえさやりを見学し、食いつきのよさに、びっくり

2015年2月19日~20日

楠田さんの養殖場を訪問した時間はちょうど夕方のえさやりの時間。えさの説明を受けながらその様子を見学させていただきました。

天然の稚魚を育てるうなぎの養殖

子どものように大事にうなぎを育てているという楠田さん

日本で養殖されるうなぎは、天然のうなぎの稚魚(シラス)を捕獲したものを、生産地の池に入れて育てています。

大隅産うなぎは、主に串良川の河口に、12月から4月に群れをなして上ってくるシラスを捕獲しています。シラスを8ヶ月から1年かけて養殖し、出荷するのです。

シラスを放す際には生産者は池に自ら入り、えさの匂いを覚えさせながら餌付けをしていくそうです。同じえさを食べていても成長には個体差があるため、出荷時にサイズが揃うように、うなぎを大きさ別に選別し、池を入れ替えていくとのことでした。

消費するえさは、1日1トン!

うなぎの状態に合わせて配合率を変えていきます

えさは魚粉(イワシ・サバなど)、馬鈴薯でん粉、飼料用酵母が主成分の飼料を与えています。時間は早朝5時と夕方4時の1日2回、生産者は給餌記録を付け、成長を日々確認しながら、うなぎを大切に育てています。

1日に与えるえさの量は20kg入りの袋が約50袋分、約1トンにもなります。夏場の暑い時期は、えさの食いつきが良いためさらに量が増えるそうです。新鮮なえさを与えるために買い置きはできないそうで、飼料の価格が年々高騰していることが大きな悩みになっていると話してくれました。

えさをよく食べるのが、健康の証

一斉に食い付く様子に目を見張りました

えさはうなぎの状態に合わせて、飼料の配合を変えていきます。訪問したのはちょうど夕方のえさやりの時間。飼料を配合し、軽トラックにつみこみ、広い敷地を移動してのえさをやる様子も見学させていただきました。

養殖池にえさを投げ込むと、池中のうなぎが一斉に集まってきて、すごい勢いで食い付いていきます。その様子に皆びっくりです。「ホラー映画みたい!」という冗談がこぼれるほどの光景でした。

こうして一斉にうなぎが集まって食いつきがいいときは、健康な証拠で、生産者が最も安心するときなのだそうです。

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