届いています! みんなの声:組合員さんとともに農業の6次化先進地、北海道で枝豆づくりを学ぶ。 北海道のそのまま枝豆勉強会その1

2017年10月10日

今回のラブコープ商品 工場・産地交流会は、おつまみやお弁当に大活躍!十勝産の原料のみを使った「CO・OP 北海道のそのまま枝豆」の勉強会です。 この枝豆は、地元の産地やメーカーと一体になって、栽培管理が明らかで、品質、安全性の確認できる商品として、約30年前に開発されました。

赤字から6次産業のお手本になるまで。

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まずは中札内村農協組合長の山本さんのごあいさつです。ご自身も家に帰れば80haの畑作専業農家という山本さん。 組合長に就任した15年前、中札内村農協の枝豆は毎年赤字を生み出してしまう作物でした。ただお客さんを待つだけだった中札内村農協の枝豆を、ツテを頼って組合長自らが営業活動を行い徐々に販売が拡大。枝豆の工場整備を行いながら、取引先の拡大や全国の学校給食でもむき枝豆が取り扱われるようになるなど、10年以上の歳月をかけて枝豆が中札内村農協の基幹作物として成長していくお話を語ってくれました。

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さらに生産者と農協が一体となって取り組んだ、枝豆のブランド化を推進。2009年には全国農業コンクール大会で優秀賞を受賞することができました。メディアに取り上げられたり、枝豆餃子や枝豆のスイーツ、枝豆を使った焼酎など、さまざまな加工品を生みだしながら、農業経営や技術の改革と地域社会の発展に貢献する生産者を表彰する「日本農業賞大賞」を昨年受賞。「6次産業のお手本」と言われるまでになり、並行して第二工場を拡張。現在ではHACCPの取得やさらなる品質向上に取り組んでいます。

※6次産業とは:農林漁業者(1次産業)が農畜産物などの生産物が持っている価値をさらに高め、それにより農林漁業者の収入を向上させること。農畜産の生産だけでなく、食品加工(2次産業)、流通・販売(3次産業)にも取り組み、活性化させること。

中札内村の枝豆は、雇用面でも貢献しています。

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続いては、今回のスペシャルゲスト、中札内村の森田村長から、「日本で最も美しい村連合」 にも登録されている村のPRと、清流日本一に何度も輝いている「札内川」の豊かな水と肥沃な大地の元で営まれる中札内村の、農業の素晴らしさについて語っていただきました。 中札内村の枝豆は、村への経済効果のほか、枝豆工場があることで雇用拡大の面でも貢献。人口減少社会で周りの自治体が大変苦労をする中、人口が減っていない中札内村は周囲から羨望の眼差しで見られているのだそうです。「中札内村の地方創生を語る上で、枝豆は非常に戦略的な資源だ」という言葉の通り、枝豆が経済・雇用・町作りとさまざまな役割を担っていることがわかりました。

十勝エリアは生協にとっても、とても大切な産地。

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日本生協連冷凍食品部の吉本担当が、十勝地方とコープ商品の関係について説明を行いました。日本全体で流通している冷凍野菜は約9割が海外から輸入されたもの。しかし、生協の冷凍野菜は約3/4が国内産。さらに、国内で供給される生協の冷凍野菜の中では十勝産の野菜が、7割近くもの割合を占めています。この中札内村を含む十勝エリアはコープ商品がとてもお世話になっている産地です。そんな中札内村で生まれるコープの冷凍枝豆は1990年に発売。30年近い歴史を持つロングセラー商品です。

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中札内村と生協の長いお付き合いの理由は、産地との濃密なコミュニケーションが取れること。 安全で安心な品質が求められるコープ商品では、仕入れの担当者が産地を訪れ、農薬検査の様子や、生産者が特定できる仕組み(トレーサビリティ)、製造工程のチェックをしています。 また、収穫期以外にも何度も産地を訪問し、収穫高などの情報交換を行い、時間をかけてじっくりと信頼関係を築き上げています。 その結果、産地・生産者と栽培管理が明らかな、産地指定マーク付き商品となりました。

「北海道のそのまま枝豆」のそのままのわけ

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ここで、「そのまま枝豆」の由来についての小ネタをひとつ。 そのまま枝豆が生まれた当時の冷凍枝豆は、袋を開けてご家庭で茹でて塩味をつけるという食べ方が普通でした。 今でこそ塩味付きは珍しくなくなりましたが、当時はゆで済み、塩味付きで、解凍して「そのまま」食べられるこの商品は画期的でした。

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そのまま枝豆のおいしさの秘密は、鮮度を保つために収穫、洗浄からボイル、塩味をつける、急速凍結まで3時間以内に行う素早い加工でおいしさを閉じ込めているからです。 「今年は豊作で、そんなおいしい枝豆がたくさん取れたのでぜひ、食べてください」ということで商品についての説明が締めくくられました。

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続いては産地ごとの枝豆食べ比べと、質問大会です。

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