届いています! みんなの声:組合員さんとともに組合員の声で進化した「ただ炭」が、もっとみんなに愛されるようになりました ふくれん勉強会その1

2016年04月07日

全国の生協の組合員さんが参加する「ラブコープ商品工場・産地交流会」。2016年1月28日、福岡県朝倉市にある株式会社ふくれん 甘木工場で勉強会と工場見学をしました。今回勉強するのは、昨年リニューアルしたものや、リニューアル中で発売間近のコープ商品5つです。

ふくれんの成り立ちと日本生協連との関わり

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株式会社ふくれんは1954年(昭和29年)設立の福岡園芸組合連合会が母体。福岡県内の園芸産品の生産指導・販売加工を中心に事業を拡大。農協の再編などがあって、2001年(平成13年)JA全農の子会社として発足しました。甘木工場ができた1974年(昭和49年)当時は、福岡県の代表的な農産品である温州みかんの生産量が全国的に増大し、価格が暴落。捨ててしまうのはもったいないとジュース製造が本格化した頃です。1980年(昭和55年)、日本生協連との取引はオレンジジュース1Lという商品からスタート。

ふくれんで作っているコープ商品はこんなにたくさん

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株式会社ふくれんと生協の取引がはじまってから35年間、現在では飲料だけではなく、ゼリーなど合計65種類以上のコープ商品をつくっています。コープ商品の飲料の委託先としてはダントツのNO.1。今回はこの中から5つの商品、「CO・OPただの炭酸水」、「CO・OP国産素材 こだわりの野菜果実」、「CO・OPリフレッシュ」、「CO・OP鹿児島の黒酢ドリンク」、「CO・OP食べる野菜ジュース」の勉強をします。

※画像は2015年11月現在のもの。パッケージデザインが変更しているものもあります。

ただの炭酸水ではない「ただの炭酸水」

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まずは「ただの炭酸水」から。こちらは、19年前(1997年)200ml入りの缶から製造が開始。当時の炭酸水の市場は、焼酎などを割るためのあくまで割り材。海外産のビン入りのものが中心で、硬水(日本はだいたい軟水)のものしかありませんでした。わずかにあった国内産の「ガス入りの水」も、そのまま飲むにはあまりおいしくなく、ミネラルなどを添加せず、シンプルに「水」と「二酸化炭素」だけのそのまま飲んでおいしい炭酸水を作れないか?と日本生協連の担当者とふくれんの開発者が頭をひねって生み出した製品。

水と炭酸だけだから、原料と製法にこだわります。

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水のおいしさをそのまま味わってもらうために、原料は水と炭酸ガスだけとシンプルに。開発時には「湧水」「水道水」「深井戸水」の三つを飲み比べ、その結果最もクセがなくおいしかった甘木の深井戸水に決定。使用する水は3回ろ過し、炭酸が一定になじむように余分な空気を取り去る装置(脱気装置)を通すことにしました。

人気商品に成長、組合員からたくさんの使い方アイデアも

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勉強会でも、アレンジレシピの交換が行われていました。

発売前はどうなるか心配でしたが「シンプルに飲んでもらいたい」という開発担当の思いと同じように、「そのままでもすっきり、とてもおいしい」と組合員のみなさんに受け入れられ、ふたを開けると炭酸系飲料のナンバー1の商品に成長していきました。もちろん、ジュースやお酒の割材としても使われましたが、かき氷蜜をいれてオリジナルドリンクにしてみたり、デザート作りに使う、天ぷらを調理する時に粉をふっくらさせる、ベーキングパウダー代わりに使うととっても便利、といった意見や「妊娠中だけどこれを飲むとお酒を飲んだ気分になる」など、いろいろな組合員の声が集まってきました。

さらに使いやすく、3つの改善点

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左:改善前 右:改善後

今回の改善点は3つ。「キャップを一度開けた後に炭酸が弱くなるのが早い気がします」という意見を受けて、キャップの材質を変更し、炭酸ガスが抜けにくくなるように改善しました。500mlは一度に飲みきることができず分けて飲む人も多いのでこの改善は会場でもとっても好評。(キャップの改善について詳しくはこちら)また、パッケージのフィルムを剥がしやすくするためにミシン目を1列から2列に増やしました。

持ち運びやすさも改善

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左:改善前 右:改善後

3つ目の改善点は、箱で買う組合員のために、ダンボールの持ち手の場所やカット形状を改善し、持ち運びやすくしました。

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