米品種判別検査

米品種判別検査は、その商品に使用されているお米の品種が、間違いなく、その商品に表示されている品種であるかを確認するために実施しています。この検査では、お米の遺伝子を解析することにより、品種を判別します。
検査項目の1つとして、下記の検査で実施されます。
- 開発時検査
- 既存品検査
検査の紹介
精米や玄米などのお米そのものの商品に加えて、焼きおにぎりやおもちなど、お米を使用した加工食品についても検査を実施しています。
1試料からのDNAの抽出
お米もしくはお米加工品を採取し、そこからDNAを抽出します。
2DNAの増幅
DNAは長い鎖状の形をしていますが、その中に、品種によって違いが見られる領域(マーカー領域と呼びます)があります。そのマーカー領域をPCRと呼ばれる反応により増幅します。
3増幅したDNAの長さの解析
増幅したDNAもまた、鎖状の形をしていますが、その長さを電気泳動と呼ばれる手法で測ります。
4品種の判別
増幅したDNAの長さは、品種によって違います。その長さの違いを利用して品種を判別します。
マーカー領域
実際には、1つのマーカー領域を解析するだけでは、多くの品種を識別することができません。そのため、日本生協連が行っている検査法では、8つのマーカー領域を解析して、それらの長さの違いのパターンによって、品種を識別しています。