漫画・文 大橋啓子
いつでもどこにでも即席麺があった
これまで何度か即席麺の取材をしたが、そのたびに必ず出てくるのが1958年に登場した世界初の即席麺・チキンラーメンの話である。今回コープヌードルの取材を通し、即席麺が日本だけでなく世界の人びとの食生活に与えた影響の大きさを再認識することになった。
当時ラーメンは中華そばと呼ばれ、店先の木箱に入った生麺を買ってくるものであった。わが家にチキンラーメンが入ってきたのは58年からしばらくたってからだと思うが、常温で保存ができ安価な即席麺は、やがて、育ち盛りだった筆者の格好のおやつや夜食となった。日清食品(株)さんの話によると、当時はあまりの人気で、チキンラーメンをまねた粗悪品がかなり出回っていたという。
71年に誕生したカップ型の即席麺は、翌年に起きた浅間山荘事件の際、おにぎりも凍る現場で機動隊員が食べている姿がテレビで生中継されたこと(NHKと民放を合わせた視聴率は89.7%という驚異的な数字だった!)をきっかけに、全国に知られることとなった。また学生時代、大きな荷物を背負って北海道旅行した友人が、毎食カップラーメンを食べていたという話も覚えている。
思い起こせば物心ついてからの人生のあちこちに即席麺が登場する。そして今、海外に出掛けるたびに各地でその土地ならではの即席麺を目にする。故安藤百福(あんどうももふく)氏はなんと偉大な発明をしてくれたのだろうと思わずにはいられないのだ。
※このマンガは、2010年8月に作成したものです。商品デザインなど、作成時から変更している可能性があります。
























