3~6歳

自分でなんでもやってみたい年頃は、歯も乳歯から永久歯へと生え変わる大切な時期でもあります。一人みがきをほめてあげながら、大人が必ず仕上げみがきをしてあげましょう。


乳歯から永久歯への生えかわり

乳歯と永久歯の違い

3歳から6歳(幼児期)の時期は精神的にも肉体的にも大きく発達します。お口の中でも乳歯が生えそろい永久歯が生え始める大切な時期です。この時期に大きなムシ歯になると痛い・・噛めないなどの症状はもちろん、永久歯の噛み合わせにも大きく影響してしまいます。

この時期、ムシ歯に気をつけたい3カ所!
  • 乳歯の奥歯の噛み合わせの溝
  • 6歳臼歯(第1大臼歯)の噛み合わせの溝
  • 乳歯の奥歯の歯と歯の間(隣接面)
乳歯の奥歯の深い溝に注意!

3歳ごろ乳歯はすべて生えそろいます。この時期は甘いお菓子もよく食べて、ムシ歯菌の数も増える時期。乳歯の奥歯をよく見ると、複雑な溝がいっぱい。とうてい子どもだけではみがき残しが多くなり、ムシ歯ができてしまいます。

6才臼歯(きゅうし)って・・・?

乳歯の奥歯の後ろから6歳頃に生えてくるとても大きな永久歯のことです。
この6歳臼歯は、永久歯の中で最も噛みくだく力が強く、噛む力と噛み合わせの中心的な役割をになっているとても大切な歯です。
6歳臼歯は、歯の一番奥にあって、噛み合わせの溝が深く、形も複雑です。
このように6歳の低年齢の子どもでは、みがき残す要素がいっぱい!

どうして乳歯の歯と歯の間がムシ歯になるの・・・?

これにもなんと6歳臼歯が関係するのです。4歳ごろから6歳臼歯は骨の中で生えようと動き始めます。実はそのとき、乳歯の1番奥の歯を前方へと押しながら生えてきます。この結果、乳歯の奥歯の歯と歯の間がきつくなり、一度入った汚れは歯みがきでは取れにくくなります。だからこの時期にムシ歯になりやすいのです。

子どもの歯みがき

3~6歳までのブラッシング

乳歯がムシ歯になると、永久歯に大きく影響します。永久歯をきれいな歯並びにするためにも、乳歯が生えそろう3歳ころをすぎたら、お口のなかをキレイにする習慣を身につけてあげましょう。ただ、このくらいの年齢では、きちんとみがけているかどうかはわからないもの。「自分でみがく」という気持ちを大切に、あまり手出しをせずに本人のやる気を応援してあげながらも、子どもにみがかせたあとで、必ずパパやママがていねいに仕上げみがきをしてあげましょう。

3歳~ 乳歯の奥歯の溝

乳歯の奥歯の噛み合わせの部分は複雑な溝がいっぱい。磨き残さないためには、奥歯に届きやすい、ヘッドの小さい仕上げみがき用ハブラシがおすすめ。ハブラシを奥歯に押し当て、できるだけ細かくハブラシを動かすことがポイントです。

4歳~ 乳歯の奥歯の歯と歯の間

きつくなった歯と歯の間は、ハブラシだけではなかなか汚れが取れません。そこで使用するのがフロス(糸ようじ)。え!子どもに糸ようじ!なんて 思っていませんか?歯と歯の間のムシ歯は永久歯の歯並びにも大きく影響します。汚れを残さないためにもフロスは必須です。
この時期おすすめなのが Y字型のフロス。奥歯に入れやすく、短時間でみがくことができるのでパパ、ママも簡単!

6歳臼歯が生えてきたら

6歳ごろになると永久歯の代表「6歳臼歯」が生えはじめます。6歳臼歯は、乳歯の奥歯の後ろにあるので、生えはじめの頃は見えにくく、生えたことに気づかないことも!また完全に生えるまでに1年近くもかかるため、その間、手前の乳歯よりも高さが低く、ハブラシが届きにくくなります。この時期おすすめのハブラシはヘッドが小さく奥歯に届きやすい仕上げみがき用ハブラシです。乳歯の奥歯と同様に細かくハブラシを動かすことがポイント。大切な永久歯です。みがき残さないように、まず6歳臼歯から丁寧にみがいてあげましょう。

まめ知識:歯みがき版 魔法のことば
ほめ言葉でじょうずに歯みがき
歯みがきを自分からやったときには、「おりこうだね」「えらいね」とほめてあげましょう。また、兄弟姉妹がいるご家庭では、「おにいちゃんが歯みがきやってるよ。おりこうだね」などと、ほめ言葉で兄弟姉妹のライバル意識を刺激しながら、歯みがきにさそいかけてみるのもひとつの方法です。
「ムシ歯菌をやっつけよう」といって歯みがきにさそい、歯みがきが終わったら「ムシ歯菌、いなくなったかな?」と、ママが仕上げみがき。お話をすることで、たのしく歯みがきができますね。
これは逆効果 言ってはいけない言葉
命令口調で「歯みがきしなさい!」というよりは、「歯みがきできるかな?」となるべくおだやかな口調でさそいかけるほうが効果的。なかなかさそいにのらないときは、「ママも歯みがきしようかな。一緒に歯みがきしよう」と声をかけてみる。ママがやるのを見て、子どももまねをすればしめたもの。歯みがきが終わったら「きれいになるときもちいいねー」と声をかけることで達成感を感じさせてあげましょう。
子どもを叱るときなどに「歯医者さんでみてもらうわよ」などの脅し文句に使う人がいますが、これでは、歯医者さん=こわい人というイメージがすりこまれてしまうので注意が必要です。